[企業戦略]大航海時代オンライン、中国のオープンβで同時接続者数40万人を達成

これまでなかなか中国で奮闘する日本企業の様子が伺えませんでしたが、やっと朗報です。コーエー開発の『大航海時代オンライン』が中国のオープンβで同時接続者数40万人を達成したとの情報が随所で見られるようになりました。コンテンツが非常に教育的である、ということうや、『大衆軟件』でも高評価で、何回も特集が組まれた事、スケーラビリティにすぐれ、ADSLでもアクセススピードが1M,2Mの中国でもさくさく、動くなどが中国人ユーザーの心をがっちりととらえたとようです。日本製コンテンツでここまで同時接続者数を伸ばしたのは『クロスゲート』以来ではないでしょうか。今後の動向が注目されます!

大航海時代OLオープンβで同時接続者数40万@17173.com(中国語)


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[産業規模]06年の中国オンラインゲーム産業規模80億元代(1200億円強@15円)か

 年末ということで、そろそろ06年度の産業規模の算出が進み始めておりますが、どうやら、80億元レベルということが言われはじめているようです。これは、06年度2月に中国社会科学研究院の『2006年中国文化産業報告書』で予測された83.4億元に近く、注目されます。昨年と比較し若干売り上げの減少が見られた大手三社ですが、新たに収益の拡大が進んだ、アイテム課金系ミドルコアパブリッシャーの台頭、堅調なQQGamesなどを見るとこの数値は現実的であると言えるでしょう。


【参照URL】

本年のオンラインゲーム産業規模は80億元に(中国語)

社会科学院:06年中国オンラインゲーム市場は80億に達すると予測(中国語)

[RMT]『セカンドライフ』初の百万長者、成功の裏に中国工房

 CNETBlogにて28日、『セカンドライフ』初の百万長者として、Ailin Graef さんが紹介されました。Ailin氏は『セカンドライフ』内のキャラクター、Anshe Chungとして仮想不動産を取り扱い、初めて百万長者となった人です。 36平方キロメーターに値する土地の他、Linden ドルや、バーチャルモール、バーチャルストアのオーナーとして2年半の間にそれだけ功を収めた事になります。しかも既述の百万ドルとは、『セカンドライフ』内に存在するバーチャル財のみから算出された価値であるとのこと。つまり、Anshe Chungが展開している他のユーザー参加型アバター系サイト『IMVU』や、『There』、ならびに『Entropia Universe』といったところのバーチャル財はこの値に含まれていないのです。

 ただコレだけの土地やショッピングモールなどをアイテムで埋め尽くすのは容易ではないでしょう。その裏にあるのが、Ailin氏が夫であるGuntram Graefとともに所有する中国武漢の開発スタジオです。Ailin氏は現在ドイツ国籍を持つ華僑ですが、上記のスタジオには現在20人もの開発者が所属し、今後は、50人に拡大する予定とのこと。このようなユーザー参加型コンテンツ上に自社開発のアイテムを次々に投入し利益をつくりあげるというのがいわゆる合法的なRMT型ビジネスモデルの最先端というところでしょうか。ちなみにこの百万ドルという数値、前回取り扱った中国人『留学生』の違法送金問題の際の値と非常に近く、ある意味象徴的です。RMT型ビジネスモデルにおける成功の鍵には、合法、非合法に関わらず中国との国際分業あり、というところでしょうか?

【参照URL】

Anshe Chung正式リリース

テクノラティプロフィール

[RMT]中国人留学生1億円送金が示す『ゲーム内労働者』問題

 先日、RMTでの送金が資格外活動であるという理由から、「中国人留学生」が逮捕されましたが、そこで明らかになった送金金額が、なんと!1億円。すでに1億5000万円ほどの「売り上げ」を達成していたということでです。また、1ヶ月で600万円だったという事実も報じられている事を考えると、売り上げの伸び率も「順調」だったということでしょう。
 ここからはあくまでも憶測に過ぎませんが、この売り上げ規模から想定されるのは、彼は「送金屋兼仲介屋」で実働部隊は中国にいるのではないか、というところです。日本に数名、このような位置づけのスタッフが常駐するだけで、中国との「国際分業」は容易に達成できます。つまり、実働部隊が「生成」しているアイテムを仲介屋スタッフが受領。オークションで、販売、現金化し、報酬や、組織収入を送金、といったところでしょうか。中国ではRMTで生計を立てている人たちが50万人という報告がありますが、これらの現状も含め、深刻な国際問題となりうる要素がはらんだ事件であると思います。つまりこれらの金額はバーチャルな世界であるということを隠れみのとした外国人による実質上の不法労働を容認していることと同意だからです。

【参照URL】
ネット仮想追加を資格外売買、容疑者として中国人留学生逮捕

組織化するRMT活動

[欧米]『Gears of War』Xbox Live Gold Membershipのキラーソフトに

マイクロソフトは21日、『Gears of War』がワールドワイドでミリオンセールスを達成したと発表しました。これはもともと予想されていたことですが、注目されるのは、LiveのGold Membershipへの登録者数が販売以降、50%向上したということです。これまでは、ハードの売り上げを牽引するということが大ヒットソフトの重要な役割でしたが今後、オンラインサービスの有料会員を増加するうえでの"キラー”コンテンツというものが問われる時代になりつつあるということを先取りした現象であると感じられます。日本の場合は、『Gears』の前に『ブルードラゴン』、『ロストプラネット』等が来るわけですが、どうなるでしょうか.....

【参照URL】
http://biz.gamedaily.com/industry/news/?id=14534

[反日]フジ版『西遊記』三蔵法師が女性だとさっそく抗議

中国4大古典の『西遊記』に対してかなりのこだわりを持つ中国ですが、やはり、フジテレビ版『西遊記』に対して不快感を感じている中国の人が数複数存在するようです。ここでは、三蔵法師役を女優に演じさせているということから始まり、ニホンジンの常識の無さ、というところまで一方的な議論が展開されています。

Sina.comという中国有数のポータルが運営しているブログサイトですが、そのような場で普通に日本に対する誹謗中傷や罵倒(差別用語ですね)などが使われているというところからも中国のひとたちが持つ反日感情をある程度示唆していると考えざるを得ないでしょう。すくなくとも、親日派の影を薄くしてしまっているという点は大変残念なことです。

現在、この『西遊記』の映画版が中国で撮影中ということですが、この前評判を見る限り、中華圏でどこまで受け入れれるのかちょっと心配になります(まあ、SMAP人気はあるのでその辺でカバーできるという可能性もありますが)

http://blog.sina.com.cn/u/4b687cb8010006ki

[産業構造]中国オンラインゲームのゲーム内労働者は50万人

 以前からオンラインゲームをネットカフェなどでほぼ毎日プレイしつづけそのバーチャル貨幣を現金化することを生業とする人がいるという事については、本ページにて紹介してきましたが、金融界の報道によると、このようなタイプのオンラインゲームプレイヤーが中国では50万人ほどいるとのこと。『貨幣農夫』と呼ばれるプレイヤーはいわゆるプロゲーマーとはまったく違った位置づけの"プロゲーマー”として注目を浴びています。ほぼ全日ネットカフェに通い詰めでプレイし、夜は簡易ホテルなどに泊まるなどしていると言われています。学歴が低く、仕事も見つけにくい農村部などに多数いるということで中国経済の現状とも密接に関係しているようです。これが今後も中国オンラインゲーム産業構造の重要な一部分として更なる変化が進むのか、それとも中国に存在する経済格差の弊害から生まれた一時的な現象なのかを確認するには今後の状況も継続的に調査していく必要があるでしょう。

http://www.iresearch.com.cn/html/online_game/detail_news_id_37464.html