神遊科技積極的に進める独自路線

 神遊科技が、独自路線を走り続けています。まずあげられるのが、iQuePlayer。神遊科技公式サイトによると、同社は神遊機を活用したあらたなビジネスモデルの提唱をすすめているようです。神遊機のコンテンツならびに神遊機のアップグレードを家庭用PCを経由して可能とするシステムを紹介していることがその証拠のひとつ。iQue@homeと名づけられたこの新たな商品提案は、いままでダウンロードステーションの代理店契約をする拠点の数が伸び悩んでいた同社にとって、手軽に新ゲームを購入できないというユーザーの問題点を解消できる手法となっています。更にこのソルーションは最終的には流通末端を家庭にまで持ってくるということを意味し、任天堂グループとしては限りなく顧客に近い場での商品提案というになります。ただし、神遊機のユーザー数はまだ決して多いとはいえず、この戦略がより有効になるにはまずハードそのもの普及がなければ難しため、今後の展開が注目されます。

 また携帯ゲーム機でも積極的な活動をすすめています。まず、あげられるのが中国限定版のSPの販売を進めたことです。赤地に龍のデザインが!!しかもポップな感じのものではなく、重厚な伝統的龍のデザインです。荒々しさがまさに中華。斬新です。コンテンツとマッチしているかはすこし微妙ですが。これに加え、神遊科技はホームページにて、更に中国市場に特化したデザインの外殻開発を決定したことを発表しているのです。しかも今回は、中国三大ポータルの一社であるNeteaseのゲーム事業部と連携し、『中国人のSPがあなたのデザインを待っている!』キャンペーンを実施。一般ユーザーからデザインを募集しています。詳細はこちらです。
 有力なオンラインゲームパブリッシャーとの連携、ユーザー参加型のイベントなど、確実にビジネスモデルをコミュニティモデル型に移行している様子が伺えます。ある意味、このようなユーザー参加型イベントは是非日本の本社でもやってもらいたいですねぇ。昨年においては戦略もはっきり見えず、任天堂の中国進出そのもに疑問視も多かったが、これら一連の動きは、よりビジョンを明確にしたうえで、確実に動き出す任天堂のチャイナ戦略の一端を強く伺うことが出来ます。

【参照URL】
 
http://www.ique.com/athomehandbook/athome.htm
http://www.ique.com/machine_SP_dragon.jsp
http://www.ique.com/news/zx_041109.htm