盛大ネットワーク、SINO−CESで家庭におけるインタラクティブエンターテインメント戦略を発表

盛大ネットワークのCEO陳天橋氏は、青島で開催されているSino-CESにて、同社が構想している、家庭でのインタラクティブエンターテインメント戦略について語った。娯楽、生活、知識の探求という三つのテーマを統合できるインタラクティブエンターテインメント製品を開発することで、家庭で定着している、テレビの「ながら見」のようなライフスタイルそのものを変革していくと述べ、ブロードバンド社会における家族の娯楽に関して青写真を示した形となった。


ここで注目されるのが、陳氏は決して、今まで追及してきた、オンラインゲームだけに注力しているわけではないことだ。氏の構想としてあげられているのが、VODのほかにKaraoke ON Demand(KOD)から始まり、電子決済、オンライン証券など実に幅広い。また「知識の探求」という意味では、家庭内での教育手法に関する新たな提案も進めていくという。

一抹の不安がないわけでもない。これらのヴィジョンというのは、かつて、日本のゲーム産業でもよく語られていたうえ、実際に家庭用ゲーム機を活用したゲームプレイ以外のサービス提案も何回か試みられたが企業の思惑どおりの成功をするまでにはいたっていない。

ただ、陳氏が提案している製品は、もともとの商品提案が家庭用ゲーム機とは明確に分けられているのも事実。つまり、彼らの想定している競合他社は、グレイマーケットや正規市場に存在しているゲーム機ではなく、ケーブルテレビや既存の放送媒体であるようだ。消費者が、前述にうちだされたヴィジョンを中国家庭における将来のライフスタイルであると共感するか否かで、勝敗は変わってくるだろう。

http://net.chinabyte.com/486/2020486.shtml