[番外編]Gyao(ギャオ)に見る究極の「ながら見」効果

 
 最近、Gyao(ギャオ)にはまっている...むむっ。はまっているというよりモロモロのプロジェクトが重複しているあまり、ほとんどの時間をパソコンでモノを書いていることに費やしている現状があるからだろう。

息抜きすらままならない状態の中でただ一つ出来るのがGyao(ギャオ)の「ながら見」だ。これが意外な広告効果があるのに気づいた。 Gyaoのコンテンツビューアーはコンテンツの放送経過をビデオやDVDのようにコントロールできない。つまり番組単位で”放送”しているのに近い状況になっている。

当然のごとく、CMスキップは不可能だ。でもこれが意外に気にならないのだ。これが「ながら見」効果の所以である。もともと、他の仕事をしながら、ちらちら画像を見ているので、途中でCMが入っても気にならない。むしろ、突然アイフルのかわいい子犬などが出てくるとそちらに注目するぐらいだ。 また番組が終わってからもしばらくCMを流しているが、最後まで画像が終わるまでウィンドウを閉じることはない。またコンテンツビューアーの上部に出てくるバナー広告をクリックすることもたびたびだ。

昨今DVDレコーダーの普及にともなうCMスキップが500億円以上の広告費損失につながる、という趣旨のリポートが発表されたが、Gyao(ギャオ)の「ながら見」人口を狙った広告戦略は意外に効果的かもしれない。最近、1本程度しか放送されなかったCMが2本程度に増えていることもも暗にそれを示唆していると思われる。今後のUSEN戦略も要注目である。

【参照】
Gyao(ギャオ)
http://www.gyao.jp/
HDDレコーダによるCMスキップの損害に関する記事
http://www.itmedia.co.jp/news/articles/0505/31/news016.html