[企業戦略]盛大ネットワーク製家庭用ネットワークエンタテインメント機の全容が明らかに

Sina.comをはじめ、複数のオンラインゲーム系メディアが19日、盛大ネットワークの家庭用ネットワークエンタテインメントの全容が明らかになった旨を伝えています。当初『The Shanda Station』と称されていたデバイスは、『EZ Pod』や同梱デバイスなども含めた総称として『EZ Station』を採用しました。『EZmini』も含めエンタテインメントデバイスはEZシリーズとして統一していくようですね。ただ、『Station』に『Pod』が加わった点には時代の流れを感じざるを得ませんが。7月のプレスリリースのとおり、音楽、映像、ゲームなどさまざまなコンテンツを享受できるようです。

『クラッシックゲーム』と名づけられたゲームオンデマンドタイプのサービスでは、『マリオカート』チックな『エネルギーカート』に加え、タイトーの『影の伝説』もラインアップの加わっていました。タイトーの提携は7月でもプレスリリースされていましたが、スクウェアエニックスの傘下となったいま、この話がどこまで進むのか不透明だったように見えたのですが、どうやら順調に事が運んでいたようです。ただ、トータル的にみてゲームのラインナップは少なく、かつ数世代前のスペックのものしかそろっていないようです。ただ、『EZ Staton』は子供向けというよりは大人がメインの売り物ですので、致し方ないというところでしょう。すくなくともこのデバイスにとって、ゲームは「おまけ」というのが濃厚のような気がします。(あくまでも現状だけですが)

その他にもカラオケオンデマンド、ニュース、オンライン証券、デジタルブック機能など、総合的なサービスを受けられるようで、まさに第一次ITバブル期にMSをはじめ多くのIT企業が夢見ていた家電とITサービスの融合が、極めて自然な形ですすめられている感を受けます。

鍵は、このデバイスは決してテレビにつなげるというわけではなくPCにつなげるという点です。『EZ Pod』と同梱のEZセンター、そしてリモコンを使う事により、テレビのようにPCを扱えるようになるということです。これはもう少し、よく調べてそのビジネスモデルについて再考していこうと思います。

『EZ Pod』は12月1日の時点で15万台のプリオーダーがされていたということで、かなりの数が既に出ているという印象を受けます。458元という価格は神遊機より若干低めではありますがDVDプレイヤーとほぼ同等の価格で取引されているということで、通常コンテンツや各種オンラインサービスを楽しめる機器としては付加価値が高いと認識される可能性があります。

【参照URL】

http://games.sina.com.cn/y/n/2005-12-19/1726136987.shtml
http://biz.yahoo.com/prnews/051212/cnm009.html?.v=9