[ゲーム産業]『Half Life2』のソースエンジンがXbox360ゲーム開発用のミドルウェアに

Half Life2』ネタが続きますが、『Half Life2』のコアテクノロジーであるValve社開発のソースエンジンがXbox360開発用ミドルウェアとして正式に加えられました。ValveがXbox360向けに『Half Life2 Episode Two』を開発している事は既に公表されていたのである程度予想がついていたことですが、今回のリリースはそれを裏付ける事になります。
前回の[こぼれ話]の例からも伺えるように、PCゲーム版では一般ユーザーがレベルエディターハンマーを使い、これらコアテクノロジーの能力を生かしたMODの開発が可能でありコミュニティも非常に活発ですが、今後、Xbox360向けのユーザーがPCユーザーと同様の「特権」を得ることが出来るか、注目されるところです。


〔参照URL〕
Gamasutra: Valve Debuts Source Engine As Xbox360 Middleware

http://www.gamasutra.com/php-bin/news_index.php?story=11284

[こぼれ話]『Half Life2』でピタゴラスイッチ

Half Life2』のレベルエディターハンマーを使い、ユーザーが自分の思い通りにゲームステージを作り上げるという事はヘビーユーザーのひとつの楽しみになっていましたが、ソースエンジンに統合されているHavocエンジンを活用して『ピタゴラスイッチ』で有名Rube Goldberg Machineを作り上げたコンテンツがかなり面白いです。

http://www.youtube.com/watch?v=dNHj0gPtpJE&mode=related&search=

このようにゲーム以外にも様々なコンテンツの開発が考えられるのが『Half Life2』コミュニティの面白いところですね。レベルエディターは『Half Life2』を購入すれば誰でも使うことができます。

【関連情報】
Half Life2』開発者、ロビンウォーカーに聞くMOD開発の意味
http://www.igda.jp/modules/xfsection/article.php?articleid=65

Amazonで『Half Life2』最新作をチェック!
ハーフライフ2 エピソード1 日本語版

[欧米]米国のオンラインゲームユーザーは5000万人以上、そのうち6割以上が女性、

FierceGameBizをはじめとした複数のメディアは、Nielsen Entertainmentが『The Active Gamer Report2006』にて、米国のゲームユーザーは1億1700万人、そのうちの56%がオンラインでゲームをプレイしているという調査結果を発表した旨を報道した。オンラインゲームユーザーのうち、64%は女性であると言う。当然XboxLiveなどのコンソール機向けオンラインゲームのユーザーが多数含まれ、すべてがすべてPCでオンラインゲームをプレイしているわけではないだろう。また、女性ユーザーの多くは『Pongo』などをはじめとしたカジュアルゲームユーザーであったり、一般的なオンラインゲームユーザーの多くも課金型MMOPRGというよりは無料プレイがベースのFPSRTSプレイヤーである可能性が高い。
中国においては、CNNICの発表する統計報告の結果から06年6月時点で3000万人ものユーザーがいると推測されるが、それよりも圧倒的に多い。中国の場合、オンラインゲームユーザーのうちの約5割程度が課金型ゲームユーザーとこれまで言われてきたが米国の場合はどうなのか、気になるところだ。


【関連情報】
FierceGameBize:Nielsen:117M active gamers in the U.S.
http://www.fiercegamebiz.com/story/nielsen-117m-active-gamers-in-u-s/2006-10-05
999Today: Two-thirds of online gamers are female
http://www.999today.com/games/news/story/3686.html


CNNIC統計
http://www.cnnic.cn/

[金庸]張紀中監督、金庸の『碧血剣』順調に撮影中

例年、春節の1週間休みごろに話題になる金庸大河ドラマの最新作。07『碧血剣』ということで、昨今おなじみの張紀中監督が撮影中とのことです。

常に巨額を投じることば話題となる金庸ドラマですが、今回も例外ではありません。約45-50話の金庸作品ですが、今回の『碧血剣』ですが、1話80万元相当(1205万円@15円)ということで中国でのドラマ制作費としては破格の値段で進んでいます。今後どうなるのでしょうか? 注目されます。

ちなみに今年の作品は師弟間の禁断の愛を描く『神雕侠侶』。視聴率も好調だったこともあり、来年の『碧血剣』が『神雕侠侶』ほど話題となるか、注目されるところです。

【関連情報】
新浪『碧血剣』情報
http://ent.sina.com.cn/v/m/f/newbixuejian/
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碧血剣〈1〉復讐の金蛇剣

張紀中公式ホームページ
http://www.zhangjizhong.com/

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[グローバル]2011年までにミドルウェア市場が13億ドルに

Game DailyはAcacia Research Groupが現在7億1840万ドル程度のミドルウェア市場(PC,コンソール、モバイル、IPTV含むj)が2011年までには13億ドルに達するとの調査結果を公表した旨を報道しました。ここまでいくとかなりの規模ですが、今後MSのXNAがどう動くかで状況は変わるかもしれません。ただ、PS3向けに開発するということであれば、XNAな安価がソリューションが提供されるとは思えないわけですし、そのような意味からいうと、ミドルウェア市場が確立することはゲーム開発企業にとってプラスに働くかもしれません。なお、MMORPG系のミドルウェアがこの数値に含まれているのか気になるところです。

先日カプコンが開発していたミドルウェアCEDECで大変話題になりましたが、上記の状況が事実だとすると、自社の競争優位性にとどめておくには
もったいない市場規模であるかもしれません。特にPS3向けミドルウェアの需要は強く、且つ長期的に存在するのではという感じです。


Game Daily
http://biz.gamedaily.com/industry/feature/?id=13996

[オセアニア]ピータージャクソン、MGS協力の元、ゲームスタジオ設立

すでに複数のメディアが報道していますが、ピータージャクソンがマイクロソフトゲームスタジオ(以下、MGS)協力のもと、ニュージーランドにWingnut Interactiveを設立。すでに二本のコンテンツをXbox360のために開発することを決定したとのこと。ひとつは、MGSグループで『Halo』シリーズの開発スタジオBungie協力のもと、『Halo』の世界観を活用したコンテンツ、もうひとつは完全オリジナルということで今後の進展を待つばかりです。

Weta Digital,Weta Workshop などで映画産業(特にSFX)による地域活性化を達成したピータージャクソンは今度はゲームで地域活性化を達成しそう。これだったら国も全面協力しそうですね。現在アジア各国がICT産業振興のもと、シンガポールがLucas Animationの設置で誘致に成功するなど、大手企業を誘致するなど必死ですが、ひとりの特出したクリエイターが国策並みのことを成し遂げてしまうのが、コンテンツ産業のすごいところです。

Xboxプレスリリース(US)
http://www.xbox.com/en-US/community/news/events/x06/microsoftannouncespartnershipwithpeterjackson.htm

[ロシア・東欧]GDCロシア:Qエンタテインメントの内海社長が基調講演

Game Dailyによると、CMPゲームグループが10月18日から20日の間、モスクワにてGDCロシアの開催することを発表しました。基調講演では、なんとQエンタテインメントの内海氏が登壇するとのこと。

Qエンタテインメントは、『N3』で韓国ファンタグラム社とコラボレーションし、オンラインゲームでは台湾UserJoy Technology社『エンジェルラブオンライン』の運営代理を発表している国際派の新鋭ゲーム企業。今回発表されたロシアでの基調講演は次世代機をにらんだ、新たな動きを感じさせます。

Game Daily
http://www.gamedaily.com/

Qエンタテインメント
http://www.qentertainment.com/