[企業戦略]盛大ネットワーク、新浪への『戦略的投資』の背景に『インベスタマー』的精神?

 『インベスタマー』という言葉はライブドアがよく使う造語だが、その線で行くと盛大ネットワークの新浪への戦略的投資の背景にはインベスタマー的精神があったようだ。25日に新浪の『盛大ネットワーク新浪株買収専門ニュース覧』に掲載された記事によると、陳天橋氏は以前から新浪のロイヤルカスタマーで、新聞枠は毎朝欠かさず読んでいたらしい。ただし、昨今新浪が展開しているigameの販売促進方法は熱心な顧客だった氏にとって、その不完全な展開方法は遺憾だったようだ。さて、ライブドア側はどうだったのだろうか?既述の社説では、「この顧客的観点から熟知している新浪の付加価値の基づき、どのような提案を筆頭株主として陳氏が提示するかが注目される」として筆を置いている。これで、盛大グループの多くの社員ならびに同社の顧客までもが、同様に新浪の様々な付加価値サービスをより積極的に活用しはじめれば、まさに「投資家を顧客化することで相乗効果を計る」という『インベスタマー』の定義そのもになりうるだろう。
 ライブドア側はニッポン放送との連携でどのような付加価値を提示しようとしていたのだろうか?自らがニッポン放送、しいては、フジサンケイグループに対する『インベスタマー』的精神を真摯に見せることは可能なのだろうか?具体的なシナジー効果が、本来どのようなものを想定していたのか、そしてそれらはまさに、自らもも含め『インベスタマー』となりうる魅力的な発想で満ちたものだったのかどうか非常に注目されるところだ。

【参照URL】
 http://tech.sina.com.cn/i/2005-02-25/0945535608.shtml